- 2024.02.09
ボトックスの話
こんにちは。院長の前原順子です😊
眉間や額のシワ取り治療といえば「ボトックス」
今ではかなり一般的になっています。
当院では日本国内で唯一認可されているアラガン社のボトックスビスタRを採用しています。
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作るボツリヌストキシンという毒素が神経の働きをブロックすることを利用した治療で、様々な領域で活用されています。
美容医療では
筋弛緩作用を利用して、
表情筋による表情ジワ(眉間、目尻、額のシワ、顎の梅干しジワ)を抑え、表情を優しくする。
咬筋の肥大によるエラの張りを小さくしてフェイスラインをスッキリさせる。
汗を分泌する汗腺の働きを抑え、脇の汗の量を減らす。(脇ボトックス)
他には頬や口元の細かいシワを減らす、への字口を改善して口角を上げる、
など色々な使い方がされています。
ボトックスの効果は、
注射後3日から1週間くらいで出てきて、その後4−6ヶ月くらい持続します。
ボトックス治療で重要なことは、治療を定期的に継続することです。
定期的に継続することで、筋肉を使う癖が減り、長年使っていた筋肉が小さくなりエラの張りが減ったり、眉間にシワを寄せる癖が減り、刻まれていたシワが薄くなってきます。
そしてもう一つ大事なことがあります。
それは、ボトックスだけでは良くならないシワがあるということです。
どんな場合かというと、
皮膚のたるみ、頭蓋骨の萎縮、皮下脂肪の減少などの老化がベースにあるときです。
ボトックスで筋肉が緩んでも、ボリュームロスがあって皮膚にテンションがかかっていなかったり、皮膚自体が薄く硬く保水力がない状態だと十分にシワが伸びません。
こうした場合は、ボトックスに加えてヒアルロン酸治療や肌治療を組み合わせる必要があります。
「シワをできる限り伸ばしたい!」というご希望があれば
中には
「ヒアルロン酸もやったほうがいいのは分かったけど、まずはボトックスでシワを薄くしてみたい」
という方もいらっしゃいます。
それもアリです。
患者さんによってご希望はそれぞれ
治療もそれぞれです。
こうでなければいけない、ということもありますが、臨機応変に対応できることもあります。
思っていることはどんどん言ってくださいね。